基本的に花つきがよい品種でも、どうしてもうまく咲かない、
ということもあります。そういう時は、以下のことが考えられます。
●充実の開花まで3〜4年
苗を植えてから株が充実してきちんと花を咲かせるまでに、3〜4年かかります。
特に、購入して1年前後の苗の場合、花が咲きにくいことがあります。
また、日当りが悪いと時間がかかります。時間をかけ、
その環境になれさせながら、じっくりと育てる気持ちで見守りましょう。

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●肥料分と日照が足りなく、枝が充実していない
枝それぞれの充実が足りていないことが考えれます。
土の極度の過湿、過乾燥などの環境の悪化がなければ、
肥料分が足りないことか、日照が足りないことが原因だと思われます。
しっかりと肥料を与えてください。
また、日照が足りているか確認してください。
最低でも、1日4〜5時間の日照が必要です。足りないようであれば、
まわりの植物を剪定したり、鉢植えであれば場所を変えたりなどの、
対応をしてください。
枝の充実には、日照がとても大切です!
★肥料について
元肥、追肥、寒肥には、有機質系の肥料を使用することをおすすめします。
なお、元肥、追肥、寒肥には、及川フラグリーンのオリジナルブレンド、
「クレマチス・ナーセリーの有機肥料」がオススメです!!

●タイミングを間違って枝を剪定してしまった
花後、1ヶ月以内くらいまでの剪定は必要ですが、
それ以降の剪定、特に夏以降に強く剪定してしまうと、
翌年の花つきが悪くなるタイプがあります。
(パテンス系、パテンス八重系、モンタナ系など)
花後の剪定は、花が終わったらすぐに行うようにしましょう。
●枝はたくさん伸び、茂っているが、咲かない
特に鉢植えで起こりやすくなっています。
(「ビチセラ系」、「テキセンシス、ビオルナ系」で起こりやすい)
枝が地面から何本も勢いよく伸びている場合(株立ち状態)、
伸びた枝に十分に肥料分が行き渡っていないことがあります。
弱そうな枝を中心に地際で剪定し間引き、本数を減らします。
そして、同時に、肥料を与えてください。

枝が5本あるので、地際で剪定
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2本だけ残しました
・間引き後に残す枝の本数の目安
5〜6号鉢:約2〜3本
7〜8号鉢:約4〜5本
9〜10号鉢以上:約6〜7本
庭植えの場合も同様に考えていいですが、
残す枝の本数は、鉢植えより多めでもいいでしょう。
●根づまりしている
鉢植えで、数年植え替えをしていない場合、
かなり根づまりしている可能性があります。
そうすると、健全な生育ができなく、結果、花つきも悪くなります。
1まわり大きな鉢に植え替えしてください。
なお、鉢をこれ以上大きくできない場合は、
土だけを新しくする植え替えを行ってください。
以下を参考にしてください。
鉢を大きくする方法(植え替え方法)
今以上鉢を大きくできない場合