
●発生時期
3〜10月
●症状
非常に小さい虫で成幼虫ともウナギのような形をしており、
体長は1mm弱で体色も透明に近いため肉眼での観察は不可能です。
いずれも温度があれば繁殖し、ネコブセンチュウは分泌物で、
寄生部分の細胞をコブのように肥大させて、養分を吸収しながら繁殖します。
栽培管理に問題ないのに、生育が悪いと感じた時には、
発生している可能性があります。
●対処方法
・発生した株
一度発生すると、決定的な治療方法がなく、
そのまま放置していると水や土を介して感染しやすいので、
残念ですが、その株を処分することをおすすめします。
・予防
鉢植えを地面に直接置かないようにしたり、
雨の跳ね上がりに当たらないようにしてください。
また、感染した株に使用されていた土の再利用はしないでください。
植え替えする際には、清潔な土を使ってください。
土と置き場所に気を使うことで、感染するリスクは、
かなり抑えられますので、しっかりと対応しましょう!!
なお、頻繁に発生する場合は、土壌消毒を考えてもいいかもしれません。
「ネマトリン」などを使い、消毒してからクレマチスを植え込みます。
なお、予防には、肥料効果と病害虫忌避効果が期待できる、
「ニーム・ガルテン パウダー」を株元にすき込むことと、
春から定期的に「ニーム・ガルテン」を散布することがおすすめです。
農薬よりも散布回数は多めに必要になりますが、
どちらも自然由来のオーガニックな資材で、素手でも扱え、
人にも動物にも安心なので、非常に使いやすくなっています!!
・強い株づくり
土:
鉢植えの場合は、清潔な新しい土を使ってください。
上質な元肥をしっかり入れ、植え込むようにします。
また、庭植えの場合は、冬に完熟馬ふん堆肥
(ない場合は、完熟牛ふん堆肥)を土にすき込み、
土をふかふかにする改良をしてください。
肥料:
定期的に、質のよい肥料を与えましょう。
化成肥料も使い方次第では、非常にいいものですが、
量やタイミングを間違うと、軟弱な体になります。
できれば、効き目がゆっくりで、じっくりと株づくりができる、
有機質系の肥料を使いましょう。
おすすめは、「クレマチス・ナーセリーの有機肥料」になります。
※文中に記述のある薬剤の登録内容は2011年10月時点のものです。
使用に際しては、必ず登録の有無を確認してください。